告白と決意のメール(2) sayuri(21歳、学生)さんの場合です。 |
■【初めまして】 2000/2/10 sayuri(21歳、学生)さんより こんにちわ。HPを見させていただきました。 私は今21歳です。学生をしています。 私のダイエットは15歳の時にはじまりました。 高校1年生のときに好きな人ができ、もっと、かわいく、きれいになりたいと思ったのが、きっかけです。 その時は身長155cm、体重47kgと太りすぎているわけではありませんでした。 でも、これは今自分が肥満体になって初めて気付いたことです。 身長は今も155cmのままですが、高1の時からの私の体重の移り変わりは、 47→44→49→51→54→57→52→57→59→61→63→65→68(マックス) →65→63→57→64kgです。 高校の時には、夏休みの2週間くらいは一日に2食しか食べませんでした。 1週間で3キロも落ちました。 ウエストがへこんだことをよく覚えています。 でも、一日に3食食べるようになったら、1週間たたないうちに49kgになってしまいました。 それからは、太る一方。 今までもわかっていたことですが、今日メールを読んでいて、私は自分を大切にしていなっかたと気付きました。 どうせ、私は太っている。だからもういいやって。 細い人を見ては比べて・・・、誰にも会いたくなくなって、どんどん自分を傷つけて・・・。 6年間のうちにダイエットにかけたお金は、はかりしれません。 キトサン、トウガラシ、やせるテープ、ダイエットリング・・・もったいなかった。 私は、自分が太っていることで、人を羨んだり、嫉妬したり、不信に思ってきました。 でも、もうやめたいと思ったのです。そんなことで、自分の持っている輝きや可能性を傷つける生き方は、なんだか寂しいと思います。 Tarchanさんはどうして、ダイエットに関するHPを開設したのですか? 世の中には太っている人達の心理につけ込んで、お金儲けしようとしている人たちがあふれているのに・・・。 HPを読んでいて下心が見えなっかたです。 太っている人の心をわかってくれているような気がしました。 でも、太ってしまった原因は自分にあるって、ちゃんと言ってくれました。 なんだか頑張れそう。 このメール打つときもちゃんと筋肉に力を入れてました。 緩んでいることに3回も気付いたのです。「あっ!まただ」って。 私がTarchanさんに申し上げるのは生意気なのですが、大学に行かれても忘れないでいただきたいことがあります。 大学は大学に行けなかった人のためにあるのだということです。 肩書きを取られても、それは悩んでいる人のためということを決して忘れないでいただきたいのです。 お金儲けを目的にしてほしくありません。 長々とごめんなさい。 受験のお忙しいときに、読んでいただきありがとうございました。 頻繁にメールをさせていただくかもしれません。 ダイエットでくじけそうになったら、喝を入れてください。 今日、インターネットを見る予定はなかったのに・・・。 このHPに出会えてよかったです。 今より生き生きしている自分を目指して、勉強、筋肉に力を入れることetc行動していきます。 それでは、また。 合格を心よりお祈りしています。 FROM sayuri |
■ 返信 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。 この常態変換法が少しでもあなたのさらなる理想の体型への足がかりとなることを願っています。 > tarchanさんはどうして、ダイエットに関するHPを開設したのですか? > 世の中には太っている人達の心理につけ込んで、お金儲けしようとして > いる人たちがあふれているのに・・・。 > HPを読んでいて下心が見えなっかたです。太っている人の心をわかって > くれているような気がしました。 もし、わたしがsayuriさんと同じような体験をしなかったら、そして、もしそのような体験を他の人には絶対に味わわせたくない、と感じなかったなら、このHPを作ることはけっしてなかったでしょう。 わたしのダイエット体験は古くは20年近く前、中学生の頃にさかのぼります。 その頃から、わたしは自分の体型に悩みはじめました。実際はそんなに太っているわけでもなく、ややぽっちゃり型という程度のものだったのですが、スラリとした脚を持つクラスメートなどを見るにつけ、どうして自分はこうなんだろう、とむやみに自分を追い込んでいました。 今考えれば(当時、わたしには大好きな女の子がいましたので)、やはり異性に気に入られたいという単純な思いから始まったのだと思うのです。 しかし、「異性に気に入られたい」という感情は、男女を問わず、人間にとって根源的なものであると思います。 この思いが一層つのってくると、たとえ相手がそう望んではいなくても、自分の方では絶えず「理想的な人間でなくては」という思いが強くなり、からだを含めた自分自身の根本的な改造へと向かわせる――わたしのダイエット体験もこうしたことから始まったといっても過言ではありません。 わたしのダイエット体験は、まず食事制限から始まりました。 しかし、ほぼ絶食に近い急激な食事制限を行ったために、栄養不足は歴然としていて、高熱で1週間寝込んだこともありました。 それからはまさに、いろいろなダイエットを始めては失敗し、また別の方法を始めては失敗する、ということの繰り返しでした。 ダイエット本を買って、カロリーを計算し、朝食、昼食、夕食すべてにおいて徹底的に脂肪と炭水化物を減らしたりもしました。 親は絶対反対でしたが、わたしはまったく聞き入れませんでした。 学校に持っていく弁当では、ご飯には一切手をつけず、おかずだけを食べたりしていました。(もちろん親には内緒です) しかし、こうしたことが長続きするはずもありませんでした。この間、わたしの頭の中にはずっと、ある一つの疑問が浮かんでいました。 それは、「痩せている人はこのような努力をしているわけでもないのに、いや、むしろわたし以上にたくさん食べているのに、なぜ痩せている体を維持することができるのだろうか」ということでした。 この思いは中学、高校生活を通じて、けっして消えることはありませんでした。 わたしが筋肉の緊張力と脂肪の付き具合の関係を発見したのは、まさにこのような中からで、ちょうど高校を中退した直後のことでした。 常態変換法を生み出して、はや15年あまりたちました。 おかげさまで、わたし自身もかつてのピーク時から5kg以上の減量に成功し、以来リバウンドすることもなく、今日にいたっています。 一番の進歩は、好きなものを好きなだけ食べても、太らなくなったということです。 その間、世の中も進歩しました。しかし、現実にはいまだ多くの人たちがダイエットを繰り返しては失敗し、つらい経験や無駄な出費を重ねているのは、sayuriさんもご存知のことと思います。 こういった現状を打破し、わたしの方法がダイエットに苦しんでいる人たちにとって、少しでも救いとなれば、というのが、わたしの願いでもあるのです。 > 私がtarchanさんに申し上げるのは生意気なのですが、大学にいかれて > も忘れないでいただきたいことがあります。 > 大学は大学にいけなかった人のためにあるのだということです。 > 肩書きを取られても、それは悩んでいる人のためということを > 決して忘れないでいただきたいのです。お金儲けを目的にしてほしく > ありません。 心のこもったアドバイスに感謝いたします。 わたしが大学受験を思い立ったのは、今のわたしには自分の主張を科学的に解明するための環境が整っていないからであり、それ以上のそれ以下のものでもありません。 わたしは自分のダイエット法が正しいものであることに、十分な自信を持っています。 しかし、それだけでは世の中は認めてくれないのが現状です。 実際わたしのもとには、わたしのダイエット法を評して、「このHPで述べられていることは、総じて科学的実践による結果を前提にしておらず、Tarchanさんの理論に合わせて、話を作っているように、私には思われる」 といったあからさまなメールもいただいたことがあります。 つまり、わたしがいくら自分のダイエット法が正しいと主張してみても、世間を納得させるためには、たとえば速筋と遅筋の働きの違いを、測定機器を用いて正確に数値によってはじき出し、よりたくさんの人々からサンプルデータを集め、痩せている人と太っている人の数値の違いを比較した上で結論を出す、ということがどうしても必要となってくるのです。 その際、肩書きは自分の研究成果を世間に知らしめるための強力な武器となります。 それが大学を目指す大きな理由の一つであることは、言うまでもありません。 わたしは初心を忘れることなく、けっしてお金もうけなどの二次的な欲求に走ることなく、あくまで自分自身の道を進んでいく所存です。 どうかこれからも温かく見守っていて頂きたいと思います。 ※ 今回のsayuriさんのメールに対する回答文は、そのまま『筋肉緊張ダイエットが生まれるまで』作成の際に使わせていただきました。 |