ちょっと気になるメール・その8
N.Hさん(フィットネスのインストラクターの方?)
からのご批判のメールです。
【無題】 2000/2/16 N.Hさんより

 Tarchanさん。

 HPたまたま見つけて読ませてもらいました。
 貴方の言っている事にも納得する事も沢山ありましたが、基本的には同意する事は出来ません。

 まず、医学的にも、脂肪の部分減少は出来ない事が証明されている事から、痩せたい部分の筋肉を緊張させても、結局は脂肪の細胞から得られるエネルギー源は、一旦血液の中で身体の中を循環してしまうので、どこの脂肪から来るエネルギー源がその運動に貢献するかは分かりません。
 もし出来れば、部分減少が出来る、と言うような根拠のない事は言わないで欲しいと言うのが、正直な気持ちです。
 ただ、それだけの筋肉運動をしてエネルギーを必要としている場合は、自然に身体中の脂肪が減るので、その結果が「部分的に痩せた」というように感じるのでしょう。

 もうひとつ挙げたい点は、食べる量や運動量は関係ない、と書いてありましたが、それも考え様です。
 もし、基礎代謝量が低い人は特にそうですが、一日に消費する量が食べる量より少なければ、いくら緊張が筋肉に保てていても、結果は太ります。
 結局、何をするにしても、摂取量と消費量のバランスが重要だという事です。

 また、あなたが勧めている方法は実は運動なのです。 しかも非常に大変な運動法です。 むしろ、普通にバランスの取れた食事を摂りながら適度の運動をする方が易しいのでは、、、。
 特に女性はホルモンの関係で筋肉がつき難いので、適度の筋力トレーニングをしても問題はありません。 ただ、どのようなトレーニングをするかによって結果が違う場合もあるので、気をつけなければなりませんが。

 全ての人に運動を勧める職業に有る自分としてみれば、あらゆる効果が得られる運動をしなくても良いという考えに対して、反論せずにはいられなく、こうして意見を書いた次第です。

 失礼しました。
返信


 ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
 さっそくですが、わたしは基本的には運動による減量効果を否定する者では決してありません。 何も運動をしないよりは、適度な運動を行うことの方が脂肪燃焼効果があるのは当然です。

 しかし、世の中にはそれでもなお痩せられない人がいることも事実です。
 どんなにバランスの取れた食事を摂り、適度の運動をしていても一向に痩せない人たちがいます。
 そういう人たちのためにお勧めするのが、筋肉緊張ダイエットなのです。
 要は、どのダイエット法がその人に合っているか、ということではないでしょうか。

 N.Hさんは、

>  また、あなたが勧めている方法は実は運動なのです。しかも
> 非常に大変な運動法です。むしろ、普通にバランスの取れた食
> 事を摂りながら適度の運動をする方が易しいのでは、、、。

とおっしゃいますが、これは誰しも経験があるはずですが、人間それほど規則正しい食事や運動を毎日毎日続けることは、できそうでできないものなのです。

 この困難さと、筋肉緊張ダイエットにおける困難さを比べる時、わたしは「筋肉を思い切り緊張させ、それを一生間維持していく」というやり方の方が、(たしかにずっと緊張を持続させるのは並大抵のことではできませんが)、時と場所を選ばず、また無駄な出費も、そして食事制限も必要ない、優れて実用的なダイエット法だと自負しています。

 運動による方法では、運動をしている間は脂肪は燃やされます。 しかし、運動をしていない間は結局、思ったほど脂肪を燃やすことはできず、また、食事をすればふたたびエネルギーが摂取されるわけですから、したがって、普通の運動や食事の調整だけでは肥満の根本的な解決にはならない、というのがわたしの結論です。


 部分痩せについては、わたしの理論の正しさが科学的に証明されたわけではありませんから、あまり正面切った反論ができないことも事実ですが、少なくともその部分の筋肉を緊張させることが、その部分の脂肪を燃焼させることには「全く関係がない」ということはないと思います。

 たとえば、脚に力を入れてみると、ひざや太股のあたりがキュッと引き締まり、細くなります。 もちろんそれは、その部分の脂肪が一瞬のうちに燃やされた結果ではありませんが、筋肉に力を入れ続けることによって、何かしらの脂肪燃焼作用を引き起こすことは、十分考えられます。
 現に、わたし自身はそうすることによって(長い期間を要しましたが)以前よりもずいぶん脚が引き締まったことをはっきり自覚していますし、この方法を実践した方々からも「お腹が痩せた」など、多くの反響を頂いています。

 現時点で『部分痩せ』が科学的に否定されているからといって、それですべてを片づけてしまうような態度を取るのはいかがなものでしょう。
 わたしは『部分痩せ』は可能であると信じています。 このことを科学的に解明するのは、わたし自身の将来の課題となります。



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