■【返信】
ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。
この常態変換法が少しでもあなたのさらなる理想の体型への足がかりとなることを願っています。
さっそくご質問の件ですが、失礼ながら 「世にも美しいダイエット」 なる方法については、わたし自身、かねてより食事制限式のダイエット法を軽視していたこともあり、あまり良く知りませんでした。 さっそくネットで調べたところ、どうやら砂糖や炭水化物や脂肪を極力抑えた青菜中心の食事法のようですね。
わたしの基本的な考え方としては、ご自分に合ったダイエット法を実践すれば、それで良いと思います。 人はそれぞれ体質も違い、当然、食生活も違うべきだと思うので、一概にこの方法が間違ってるとは思いません。
事実、あみさんは半年間で、「長年のにきび肌・肌荒れが、うそのように直った」 とおっしゃっているわけですから、青菜中心の健康的な食生活が明らかに良い影響を及ぼしたのでしょう。
しかし、このダイエット法のようにあまりにも 「あれもダメ、これもダメ」 と品目別に細かく制限を加えるのには相当無理があると思われます。
わたし自身の見解としては、基本的には 「食べたい物」 を 「食べたくなった時」 に食べ、腹八分目になったら決してそれ以上は食べない(この満腹の一歩手前でストップする感覚を食事する度に維持することは、体重を減らす上では非常に有効です。)
そして、一日の食事回数、および一回の食事量も、ご自分の体格に見合った適正な量(ご自分の理想と思うプロポーションを維持できる量)を割り出し、それを元に自分にとっての適正な食事量を見極めること、こうしてその人独自の自然な欲求に即した食事サイクルを確立することが、最良の食事法なのではないかと考えています。
なお、一般的には食事は一日三食きちんと食べることが良いとされていますが、先ほども述べたように、人にはそれぞれ個性というものがあるので、お腹が空いていなければ一日一食でも構わないし、お腹が空いていれば食事量を小分けして一日五食にしても構わないと考えています。
わたしの場合も今までは基本的に一日三食摂るようにしていましたが、体格が小さいわたし(158cm)にとっては一日三食も摂っていたら明らかに食べ過ぎてしまうことが最近分かりましたので、今では一日一食か二食程度、そして太ってきたかなと思ったら、ほぼ一週間に一度の割合で 「断食日」 なるものを設け、自分にとっての適正体重を維持するよう心がけています。 わたしくらいの体格で引き締まった体と顔の輪郭を維持しようとすると、どうしても体重45kgが限界であることが分かったからです。
とはいうものの、問題はやはりなんといっても食欲のコントロールです。
わたしの場合もそうそう順調に行っているわけではなく、激しい空腹感と猛烈な食欲に襲われることもしばしばです。 特に一日一食の生活が続くと、ついつい一回の食事量が多くなってしまう傾向があり、時には一回の食事で二食分に相当する量の食べ物を口にしてしまったり、空腹時には大好きなアイスクリームを心行くまで食べてしまう、ということもあります。
ただ、以前ならここで 「もう食事制限なんてやーめた!」 となり、とことんまでリバウンドに走ってしまうところが、メンスカデビュー(詳しくは近況コラムを御覧下さい)を果たした今では 「ここで挫折したら、また以前の太った自分に戻ってしまう!」 という恐怖感の方が上回っているせいか、食べ過ぎた翌日などは、反省して断食を決行したりして、食欲もある程度セーブすることが出来るようになり、リバウンドも比較的短い期間(一日か二日)で収まるようになりました。
特に、一日2回、ほぼ決まった時間に体重計の針を見つめること、および鏡で顔の輪郭や脚の状態を確認することは、今のわたしにとっては食欲の強烈な抑止力となっています。 体重計の針が44kgをオーバーしたら、あるいは鏡とにらめっこして、頬やあご、および脚のラインがふっくらとしてきたら危険信号と判断し、食欲を抑えることにも比較的慣れるようになりました。
わたしの場合は、もうあの以前の様な太った自分に戻りたくない!という恐怖感もさることながら、引き締まった体を手に入れたことによって、服装など、より自分らしさを表現できる場面が広がったことへの悦びの方が食べる快感を上回ったことが、結果としてリバウンドを起こしにくくなったのだと思います。
今の世の中には豊富な食材があふれ、文字通りの甘い誘惑も多いですから、それを我慢して食欲をコントロールするというのは相当の意志の強さが必要となるでしょう。
あみさん自身もご経験されているように、食事制限式のダイエット法にはいつでもリバウンドの危険性がつきまといますから、これを克服するためには、一見当たり前なようですが、食欲を満たすこと以上の、何か嬉しい体験、楽しい体験を日常生活の中で積み重ねていく以外に方法がないのではないかと思われるのです。
異常な食欲に走るすべての人の背景にほぼ共通してあるものは、日常における悦びの体験の欠如、および愛情飢餓の問題です。
すなわち、本当に欲しているのは 「食べ物」 ではなく、「悦び」 や 「愛情」 であるはずなのに、それが得られないので、その代用品として食欲に走ってしまうのです。 人によっては、それが酒・タバコに向かったり、ドラッグに向かったり、お金(ギャンブル)に向かったりしますが、やはりすべてに共通するのは、自分に足りない何かを 「他のもの」 によって埋め合わせているということです。 食欲に走ってしまう人は、まずこの問題を克服しない限り、どんなダイエット法を試みても失敗するでしょう。
あみさんの場合も、そうした悦びや愛情を手に入れるべく、日常生活の中で何らかの努力目標なり理想なりを設定し、それに向かって一生懸命打ち込んでみることが、食べ物に対する異常な執着から抜け出す第一歩だと思います。
特に、あみさんの場合は 「甘いもの」 に対する執着傾向があるということは、明らかに愛情飢餓の問題が深く関わっていると思われます(甘さは愛情の象徴です。)
すなわち、あみさんにとって本当に欲しいものは 「食べ物」 ではなく 「愛」 であるはずです。 あみさんはもともと普通の人よりもはるかに多い量の愛情を必要とする人間なのです。 それをまず自覚しなくてはなりません。
ですから、これからはご自分の周囲の人間関係を根本から見つめ直し、励まし合いや悦びの共有が出来るような温かい人間関係を築いていかれることを強くお勧めします。
不幸にもそれが出来にくい状況にある場合(例えば、家庭内不和や職場での人間関係、友人関係のトラブルを抱えている等)でも、そうした今までの悪い人間関係をすべて清算し、心機一転して一から新たにすべてを築き上げて行くっ!くらいの強い気概を持って、今から積極的に愛を受け取れることの出来る態勢を自ら作り上げることです。
なお、愛情とは必ずしも男女間の愛に限らず、日常での他人からのさりげない親切や、何か目標を達成した時の周りからの共感や、趣味や嗜好が一致する人との楽しい会話でも十分得られます。 愛は基本的に誰からもらっても同じなのです。
そのためには、あみさん自身が常日頃から問題意識を持って日々愛情を受け取りやすい態勢でいること、そして、あみさん自身がまずすすんで悦びに満ち溢れた生活を送り、プラスの 「気」 を持った温か味のある人間になることによって、周囲から愛を受け取りやすい体質になることです。
「心の飢餓」 が満たされれば、人はそうそう食欲に走ったりしなくなります。 食事量も適正な量に落ち着きます。
ただし、そこにたどり着くためには相当の年月と努力が必要となるでしょう。 心を満たすとは、数学の問題を解くような単純明快なものではなく、いろいろな経験、あらゆる困難を乗り越え、紆余曲折の末、解決されるべき問題なのですから。
以上、あみさんにとって不快な念を起こすような表現もあったかもしれませんが、食欲の克服とはそれくらい命がけでやるものなのであり、生き方そのものなのであるということを実感していただければ幸いと思った次第です。
すべてはあなた自身の毎日毎時間の努力、そして意志の力にかかっています。
頑張ってください!
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