●ちょっと気になるメール・その24●『天下布美の誓い』 についての感想メール(2)”愛に生きたい30歳”さんの場合です。 |
■【tarchan様】
はじめまして。 私もそうなんです、意志の力ですよね。 でも、Tさん、たとえば愛情少なく育った人を救うことはできないのでしょうか? 最近の私の疑問です。 ではでは、長くて自己中なメールを読んでいただきありがとうございました。 自分磨き、お互いがんばりましょう! By 愛に生きたい30歳 女性より |
■【返信】
ホームページを見てくださってどうもありがとうございます。 「ひとりの人から愛をもらったおかげで自立できた」 とのこと、本当に良かったですね。 おそらく、その人の愛のパワーがあなた自身の中のもやもやや怒りを吹き飛ばしてくれるほど強いものだったのでしょうね。 さて、ではあなた自身が愛情少なく育った人を救おうと思った場合、「心からその人のことを愛さなければいけないのですよね」 ということですが、基本的にはそうだと思います。 物事は何でも 「おのずから」 という気持ちが大事です。 無理して好きになろうとしたり、親切にしようとしたり、愛そうとすると必ず失敗します。 自分自身の中から自然に湧き出てきた感情によって行動することこそ、自分自身はもちろん、他の人をも幸せにする原動力となるものです。 そして、そのためにはやはり悪い人間関係を断つところから始められることを強くお勧めします。 これなくしては何も始まりません。 人は何かを得ようと思ったら、何かを捨てなければならないのです。 悪い人間関係を断たないまま新しい生き方を歩もうとしても、必ず足を引っ張られます。 せっかくの新しく築き上げた良い人間関係もすぐ破壊されてしまいます。 しかも、ここぞ、という時に破壊されてしまいます。 こういう場合、人はたいてい自分が努力することによって親や周りの人たちにも変わってくれることを期待するものですが、こうした努力は実ったためしはほとんどありません。 なぜなら、変わってくれることを期待している時点で、すでに見返りを求めていることになるからです。 逆に言えば、変わってくれなかったら怒りや悲しみが増してくるということです。 人間関係には、次の二つしかありません。 つまり、付き合えば付き合うほどうれしくなる、楽しくなる関係か、あるいは付き合えば付き合うほど心が寂しくなっていく、イライラしていく関係です。 あなたは 「家族、友人達に、はい、さようならとは言えない現在で、しばしば頭を悩ましています。」 とおっしゃっていますが、その気持ちは良く分かります。 わたしもあなたに対して何もあからさまにご家族や友人と今すぐ断絶することを勧める気は毛頭ありません。 あなたが自分に向けられた母親の嫉妬や怒りや悲しみの感情を直視できたことは大変な進歩だと思います。(たいていの人はそうした事実さえも見たがりませんし、見えたとしても決して認めようとしないものです。) あなたの幸せを願ってくれる人は、あなたが思っている以上に世の中にはたくさんいるものです。 遠慮はいりません。 早ければ早いほどいいです。 どうか勇気を持って新しい人間関係を築き上げ、無償の愛をどんどん取り入れていってほしいと思います。 |