●腕、脚 編 参考メールバックナンバー●
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Q.11
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【足首はどうやって緊張させるといいのでしょうか?】
2001年3月24日 ミニコロさん [東京都27歳主婦] より
始めまして。 今回興味深く読ませて頂きました。
私は上半身は痩せていて、下半身(下腹から下)が別人のように太っています。 日常の生活態度で体型を維持できる・・・これこそお金をかけずできるとってもすばらしい発想だと思い共感しました。
すぐに試してみたのですが、いくつか質問があります。
・ 私は以前、両膝を痛めているのですが膝を緊張させて力を入れてると、痛みが出るときがあります。 こうした場合どうすればよいのでしょうか?
・ 私は特に足首が気になっているのですが、足首はどうやって緊張させるといいのでしょうか? ふくらはぎまでは何とか力を入れることができるのですが、足首に力が入ってる感じがしません。
以上、2点です。
お時間が取れた時で良いので、ご返答よろしくお願いします。
これからもすばらしいHP作り頑張ってください。
名前 : ミニコロ
性別 : 女
在住地: 東京
年齢 : 27歳
職業 : 有職主婦
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A.
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力が入っていないように見えても、実際は弱いながらも確実に力は入っています。
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さっそく質問の件ですが、「膝に力を入れてると痛みが出るときがある」 とのことですが、あまりにひどいようなら無理をしない方がいいでしょう。 長い年月をかけて、徐々に緊張の度合いを高めていく以外にないと思います。
また 「足首に力が入ってる感じがしない」 とのことですが、力が入っていないように見えても、実際は弱いながらも確実に力は入っています。
力が入っているかどうかわからない時は、脚を爪先までピンと伸ばし、脚全体に思い切り力を入れてみます。 この時に、足首に力が入っていればOKです。
ミニコロさんの場合は、「ふくらはぎまでは何とか力を入れることができる」 ということですから、そのまま練習を重ねれば、徐々に足首にも強い力が入れられるようになると思います。
筋肉の緊張は強ければ強いほど効果が上がることは間違いありません。 しかし、一番大事なことは、弱い力でもいいから、とにかく 「持続」 させることなのです。
このことを理解された上で、無理をせず、じっくりと取り組んでみることをお勧めします。
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Q.10
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【ひざ下が張って太くなってしまったみたいなのですが…】
2001年2月1日 S.千春さんより
HP拝見しました、20代・女性です。
足と顔に挑戦しようと思うのですが、いくつか疑問&不安な点がありますので、教えてください。
・足について
私はふくらはぎを細くしたいのですが、2日間実行したところ、ひざ下が張って太くなってしまったみたいです。(ブーツがきつくなった。) 電車や仕事中など、座っているときが多いので、座りながらふくらはぎに力を入れています。
HPにあったように、スジばって触るとコリコリするぐらいに力を入れています。 踵を上げたほうが力を入れやすいので、踵を上げてやってるのですが・・・ どうしたらよいのでしょう??
もしかして太くなっていってしまうのでは・・・と思うと夜も眠れません(笑)←ホントは笑い事じゃありません。
それに、以前読んだ雑誌に 「ハイヒールをいつも履いていると、ふくらはぎの筋肉がいつも緊張した状態になるから、脚が太くなったり、形が悪くなったりする」 と書いてあったことも気になります。
それってtarchanさんの理論とは逆ですよね? どう思われますか。
(中略)
以上、ご回答宜しくお願いします。
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A.
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ふくらはぎの筋肉に力を入れる場合、踵を上げておく必要はまったくありません。
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「ふくらはぎの筋肉に力を入れ、常にそれを維持していく」 場合、踵を上げておく必要はまったくありません。 というより、上げない方がいいのです。
というのは、踵を上げたままにさせておく時の筋肉の使い方というのは、あくまで 「ある一定の姿勢を維持する」 ための使い方であり、どちらかといえば、筋肉を鍛える (太くする) 使い方だからです。
ハイヒールを履くと脚が太くなったり、形が悪くなったりする、というのは、筋肉を緊張させているからではなく、無理な姿勢や歩き方を常にしているため、余計な部分の筋肉が鍛えられてしまうためなのです。
というわけで、これからは踵を上げずに力を入れてみてください。
緊張させるだけなら筋肉はけっして増えることはありません。 安心して実行してください。
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Q.9
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【二の腕に筋肉がついて、ごつくなってしまいました…】
2000年11月8日 Yさんより
以前思いつきで 「ずっと筋肉に力を入れていると細くなるかも」 と思って実行してみたことがあります。 それは間違ってなかったんだと思って、興味深くHPを拝見させてもらいました。
ただ、私の場合、二の腕を細くしようと、耐えず姿勢を伸ばし、胸を張って、脇の方と二の腕を緊張した状態にし、1〜2ヶ月間気付いたらやる、というのを繰り返した結果、私の二の腕は細くならず、筋肉がついて、ごつくなってしまいました。
ある日ふと気付いて、余りにがっしりした二の腕・肩に気付いてやめました。 これはどうしてなのでしょうか。 やり方がまずかったのでしょうか。
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A.
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一時的なトレーニングのつもりで力を入れる練習をしても、それが 「途切れ途切れ」 であるうちはあまり効果は期待できません。
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「脇の方と,二の腕を緊張した状態にし、1〜2ヶ月間気付いたらやる、と言うのを繰り返した」 とのことですが、緊張させた状態を最高でどれくらい持続させることができましたか?
3分? 30分? それとも3時間?
力を入れるのが一時的であれば、やはり効果は一時的なものになってしまいます。。
多くの人に誤解されているのですが、一時的な体操のつもりで筋肉に思い切り力を入れても、それを常に維持しているのでなければ脂肪はなかなか燃えてくれず、筋肉だけが発達してしまうことにもなりかねません。
逆に、たとえ弱い力でも、それを一日中維持できるのであれば、それは一時的に力を入れるよりも消費エネルギーは莫大なものになります。
ちなみに、あなたのごつくなった筋肉とは「速筋」のことです。
速筋はグッと力を入れる時に働く筋肉です。 グッと力を入れる動作はたとえ何回繰りかえしてみても、それは筋肉(速筋)を鍛えるだけなのです。
しかし、グッと力を入れた後、その状態を維持していく時に働く筋肉は「遅筋」です。
遅筋はいくら力を入れても発達することはありません。 あくまで力を持続させるために働く筋肉です。 ですから遅筋を使えば使うほど、筋肉そのものは発達することなく、脂肪だけを燃やすことが可能になるのです。
筋肉緊張ダイエットの基本は、あくまで筋肉を緊張させた状態を一生間維持していくことです。 つまり、一時的な筋肉の緊張を繰り返し行うのではなく、ずっと筋肉の緊張を維持していくことなのです。
※ もちろん最初のうちは筋肉の緊張を常に持続させることは難しいと思います。 ただし、繰り返し練習すれば、そのうち必ず弱い力でも常に維持できるようになります。 あとはその緊張の強さを段々と高めていくのです。
このことを理解された上で、もう一度チャレンジされてみてはいかがでしょうか。 きっと効果が現れてくると思います。
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Q.8
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【速筋がある状態でも細くきれいな脚になれるのでしょうか?】
1999年9月19日 fujitaさんより
私は中2で、まだ身長も伸びるかもしれないから食事制限はしたくない、という状況なので、ホームページ、かなりありがたく拝見させて頂きました。
そこで、
私はバスケット部に所属しているので (参考メールの例にもあったのですが)、筋肉の上に脂肪がついてしまっている、つまり速筋がある状態です。 それでも細く、きれいな脚になれるのでしょうか? ふくらはぎ、太股、足首にまで全体的についています。 筋肉が脂肪を燃焼しにくくしているようにも思えるのですが・・・。
あと、当たり前かもしれませんが、自分が食べ過ぎているかもしれないと思ったら、やっぱり少しは食べる量を減らした方が良いですよね? というか、間食がやめられないのです。 早弁、部活の後にコンビニに行くのは当たり前。 みんなも食べてるし、あたしも平気かな・・・、となっちゃうのです。
だけど、明らかにみんなは最初から痩せていて、そしてそんな生活をほとんど毎日続けているのに、見かけ、体重とも変わっていません。 それどころか、「バスケ部入ってからヤセた」 と言っています。
私はといえば、小学校の頃はまあまあ普通の方 (低学年〜小5位までは細かった!) だったのに、年月がたつにつれて体重が増えるばかり。 中学に入って、背は2、3cm増えただけなのに、体重は4kg近くも増えています。
長々と書いてしまいましたが、私がいいたいのは 「筋肉はしょっちゅう使っているのに、これ以上使っても意味がないのでは?」 という事です。 だけどまあ、できれば食事の件についてもお返事ください。
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A.
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まずは筋肉を常に緊張させること、これに尽きます。
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細く、きれいな脚になるためには、わたしがHPで言っているように、筋肉を常に緊張させることが重要となるわけですが、
ここで、筋肉の力の入れ方には2つの種類があることを改めて説明したいと思います。
1つは、普通の運動における力の入れ方 (おもに★速筋を使う) で、バスケも当然この部類に入ります。 運動をすれば当然、筋肉を使うわけですから脂肪は燃やされます。 しかし、同時に筋肉も必要以上に付くことになります。 つまりムキムキ状態になってしまうわけです。
また運動をしている間は筋肉を激しく使っていても、運動をしていない間は、筋肉を使っていないわけですから当然、脂肪を燃やすことはできません。
★注
速筋はおもに瞬発力をつかさどる筋肉です。速筋は短距離ランナーにたとえることができます。 ふつう筋肉質の人においては速筋の割合が高いと言われています。 速筋は使えば使うほどムキムキとした筋肉を作り、逆にまったく使わなくなれば、その分だけ細くなります。
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もう1つは、わたしがHPで述べているように、「筋肉に思い切り力を入れ、それを常に維持していく」 という力の入れ方 (おもに★遅筋を使う) です。
筋肉に力を入れ、それを常に維持していくと、脂肪が常に燃やされるようになるので、その部分は引き締まり、また新たに脂肪が付きにくくなるのです。
★注
遅筋はおもに持久力をつかさどる筋肉です。遅筋はマラソンランナーにたとえることができます。 ふつう痩せている人においては遅筋の割合が高いと言われています。
遅筋は速筋にくらべてそれほど瞬間的なパワーを必要としません。 ある一定の力さえ出せれば、それで十分です。 ですからある程度の太さや数に達していれば、それ以上増えることはありません。 それゆえ遅筋は使えば使うほど、筋肉そのものは増えることなく、筋肉の上に付いている脂肪を燃やすことができるのです。
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両者の違いは、筋肉の使い方が 「一時的」 か 「持続的」 か、の違いです。
つまり、fujitaさんとほかの痩せている部員さんたちとの最大の違いは、「バスケをしている時もしていない時も、筋肉が常に高い緊張を保っているかいないか」 の違いなのです。
たしかにfujitaさんは、バスケをしている時は激しく筋肉を使っているのかもしれませんが、そのほかの時間はどうでしょうか? たとえば授業を受けている時、食事の時、買い物の時、TVを見ている時、お風呂に入っている時、あるいは寝ている時にも、常に筋肉を緊張させているでしょうか?
おそらく、ご自分で思っているよりもはるかに筋肉の緊張がゆるんでいるのだと思うのです。 ですから、細く、きれいな脚になるためには、わたしがHPで述べているように、まずは筋肉を常に緊張させること、これに尽きるのです。
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Q.7
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【運動する以前(筋肉が付く前)の状態に戻すには?】
1999年6月27日 K. H子さんより
私は学生時代から合気道をやっています(約六年間)。 合気道は柔道のような受け身をとるので、ふともも (側面) や腰から背中の部分をよく打ちつけます。 そのためか、ふともも (側面) や腰にかけて筋肉が異様に発達していて、あまり稽古を行っていない現在でも太くなった部分はそのままです。
運動する以前(筋肉が付く前)の状態に戻すのによい方法はないでしょうか?
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A.
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「筋肉が付く前の状態」 に戻すための一番の近道は、遅筋を働かせる割合を速筋を働かせる割合よりも多くすることです。
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K. H子さんにかぎらず、「筋肉質の脚を常態変換法で細くすることはできますか?」 という質問は、他の方からも本当によくいただきます。 よくある質問集のQ7でも同様の質問を取り上げているので、ぜひ参照なさってください。
人を 「筋肉の使い方」 によって分けると、だいたい次の4つの型に分類することができます。
1. 速筋も遅筋も両方ほどよく使うタイプ。 |
→ |
スッキリ型 |
2. 速筋はよく使うが、遅筋はあまり使っていないタイプ。 |
→ |
ムキムキ型 |
3. 速筋はあまり使わず、もっぱら遅筋をよく使うタイプ。 |
→ |
ガリガリ型 |
4. 速筋も遅筋もあまり使わないタイプ。 |
→ |
ぶよぶよ型 |
※ 筋肉には「速筋」と「遅筋」という二つの種類があります。
速筋はおもに瞬発力をつかさどる筋肉です。 速筋は短距離走者にたとえることができます。 一般に筋肉質の人においては速筋の割合が高いと言われています。
一方、遅筋はおもに持久力をつかさどる筋肉です。 遅筋はマラソンランナーにたとえることができます。 一般に痩せている人においては遅筋の割合が高いと言われています。
速筋と遅筋の働きの違いについては、基礎講座の 「まとめ2」 でも述べていますので、合わせて参照ください。
速筋は使えば使うほどムキムキと発達した筋肉を作り、逆にまったく使わなくなれば、その分だけ萎縮してしまいます。 一方、遅筋は使えば使うほど、筋肉そのものは増えることなく、おもに筋肉の上に付いている脂肪を燃焼させる働きがあります。
K. H子さんの場合、日常生活の中ではもちろん、合気道の稽古の最中でも、速筋は比較的よく働いている反面、遅筋があまり働いていない、と考えられます。 遅筋が働いていないと、激しい運動をするしないにかかわらず、脂肪が付きやすい体質になります。 とくにスポーツ選手などの場合、発達した筋肉の上に
脂肪が付くことになるため、必要以上に筋肉質に見えてしまう、ということになります。
とすれば、K. H子さんの望んでいる 「筋肉が付く前の状態」 に戻すための一番の近道は、遅筋を働かせる割合を速筋を働かせる割合よりも多くすることです。
常態変換法の基礎講座でも述べていますが、遅筋を常に働かせるためには、「筋肉に思い切り力を入れ(緊張させ)、それを常に維持していく」 という方法以外にありません。 ぜひ、普段から筋肉の緊張を持続させることを心がけてください。
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Q.6
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【腕の筋肉を緊張させると、動きがぎこちなくなるのですが…】
1999年6月25日 Hさんより
はじめまして。 ここでは"H"と名乗らせて頂きます。
ホームページを見させて頂いて早速やってみました。 それで質問なのですが、腕の筋肉を緊張させると、動きがぎこちなくなるというか、とにかく動きにくくなってしまいます。 何か対処方法があったら教えて下さい。
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A.
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徐々に 「慣れていく」 のが先決です。
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ご質問の件ですが、腕だけではなく、脚やお腹、お尻についても、最初のうちは誰でも筋肉を思い切り緊張させ、それを常時維持していくことは、そう簡単にできることではありません。
ですから、最初のうちはまず、腕が静止している時に思い切り力を入れるようにして、筋肉の緊張を持続させることに徐々に 「慣れていく」 のが先決です。
この時、肩をリラックスさせて、腕の筋肉に力を入れるとよいでしょう。 腕と同時に肩の筋肉を必要以上に緊張させると、Hさんがおっしゃっているように、腕の動きがぎこちなくなる、ということになります。
とにかく筋肉の緊張を持続させることに慣れることです。それをいつも心がけてください。
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Q.5
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【ヒザに力を入れて歩くのが非常にむずかしいのですが…】
1999年6月16日 Ryoさんより
ヒザに力を入れて歩くのは非常にむずかしいと思うのですが、なにかコツみたいなものはないでしようか?
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A.
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以下のような方法を試してみてはいかがでしょうか。
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たしかに最初のうちは、ただでさえ筋肉の緊張を持続させることが難しいのに、さらに歩きながらというのは、かなり困難かもしれません。
ですから、一つの対策としては、まず片足立ちで、着地している方の脚のひざの筋肉に思い切り力を入れ、それを片方づつ交互に繰り返すという訓練を普段から行い、慣れてきたら、今度は歩くスピード程度にまで交互に繰り返す動作を早めていき、最終的には両足同時に筋肉の緊張を維持できるようになるまで訓練を積み重ねていけば、ひざの筋肉の緊張を緩めることなく、歩くことができるようになると思います。
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Q.4
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【ひざに力を集中させるという感じが、よくつかめません。】
1999年5月23日 Nanaさんより
こんにちは。ホ−ムペ−ジ見させて頂きました。
質問なのですが、ひざに力を集中させると言うのは、どういう風な感じなのか、よくつかめません。足の甲がちょっと筋張るというか足の甲を少し持ち上げるような感じのやり方でいいのでしょうか。教えて下さい。
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A.
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感じが良くつかめない場合は、あまりひざにこだわる必要はありません。 自然に脚全体に力を入れてみてください。
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ちなみに「ひざに力を集中させる」というのは、ひざに力を集中させるような感じで筋肉に力を入れた方が、脚の各部分の筋肉を緊張させやすい、という意味です。
例えば、ふくらはぎを痩せさせたい、という場合でも、ふくらはぎの筋肉だけに力を入れるというのはちょっとやりにくいと思います。 やはりひざに力を集中させるような感じで、同時にふくらはぎの筋肉にも力を入れる、というやり方のほうが、ふくらはぎの筋肉に力を入れやすいと思うのです。 太腿の場合にも同じことが言えるでしょう。
結論としては、ご質問にあるような「足の甲がどう・・・」ということには、あまりこだわらなくてもよいのではないかと思います。
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Q.3
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【内腿の脂肪を落とすのにはどうやったらいいのでしょうか?】
1999年5月6日 Sさんより
はじめまして、僕は高校生の男です。 とても深い感銘を受けたのでさっそくやらさせて頂きます。
一つ質問なのですが内腿の脂肪を落とすのにはどうやったらいいのでしょうか。 教えて下さい
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A.
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次のようにやってみてはいかがでしょうか。
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常態変換法の基本に従うなら、内腿の脂肪を落とすためには、内腿の筋肉に思い切り力を入れ、それを一生間、常時維持していけばいい、ということになります。
といっても、内腿の筋肉に集中的に力を入れるというのは、かなりやりにくいようです。 ですから、次のようにやってみてはいかがでしょうか。
まず椅子に座りながら、心持ちひざに力を集中させるような感じで、太腿全体を緊張させます。 そうすると、ひざに近い内腿の部分が上から見るとキュッと引き締まっているのが分かると思います。 あとは、この状態を常に維持していきます。
ホームページを見てくださっているなら、すでに理解されていることと思いますが、常態変換法で一番大事なことは、筋肉の緊張を一時的ではなく、それこそTVを見ているとき、食事をしているとき、学校で授業を受けているときなど、いつ何時でも維持していくということです。
最初は苦しいかと思いますが、スリムな脚になるためにも、ぜひがんばってください。
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Q.2
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【脚が筋肉質で太いひとでも痩せることができるのですか?】
1998年8月28日 T.K子さんより
(中略)
脚が筋肉質で太いひとでも、常態変換法で痩せることができるのですか。
この場合の脚が太いというのが、Tarchanさんのおっしゃる「速筋」のせいであれば、どうすれば脚を細くすることができるのでしょう。 逆に、筋肉を緊張させなければいいのでしょうか。
友人は、脚を折ったとき、ギプスをはめたらとても細くなったので「使わないでいると筋肉が退化して
細い脚になれるよ」といいます。 でも、健康上から見ても、不自然ですよね。 どういう考え方をして、どうすれば筋肉質の脚が細くなるのでしょうか。
ふくらはぎがししゃもみたいで、肉がついているので目立ちませんが、O脚です。 足首もとっても太いんです。 ふくらはぎの筋肉が、膝に近いところが高くもりあがるような、きれいなラインの脚になりたいです。
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A.
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K子さんの脚が筋肉質で太いことの原因は、はたしてそれが「速筋」が多いせいかどうかは、はっきりとは断定できません。
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わたしが想像するに、K子さんの脚は決してボディビルダーのような筋肉のつき方ではなく、普通の人よりは若干筋肉が目立つ、という程度のもので、そのまわりに脂肪が付いているために、筋肉質で太く見えてしまうのだと思うのです。
また、中肉中背とか太り気味と言われるタイプの人の場合、脂肪ぶくぶく状態で太りすぎの人に比べると筋肉のラインがやや目立つために、自分の脚が筋肉質に見えてしまう、ということがあります。
K子さんも恐らくこのタイプに入るのではないかと想像します。
つまり筋肉質というのは見かけだけのものであって、痩せてすらっとした人の脚に比べれば、まだまだK子さんの脚には脂肪が余分に付いているのであり、K子さんの脚が太いことの原因は、やはり脚の部分の筋肉の緊張力が他の部分に比べてはるかに緩いから、ということになるのではないでしょうか。
「脚の筋肉に力を入れることで、脚が今よりもっと筋肉質になってしまったらどうしよう?」 と心配なされているお気持ちは、よく分かります。 しかし、「筋肉に力を入れる」ことが、イコール「筋肉質なからだをつくる」ことではけっしてありません。 このへんを誤解しないでいただきたいと思います。
筋肉の力の入れ方の種類には、2つのタイプがあります。
1つは、常態変換法で行うような、持続的でいつも絶え間なく働いている力の入れ方です。いわゆる 「遅筋を働かせる運動」 ですね。 これを行うと、筋肉組織の中の「遅筋」のエネルギー消費特性が向上して、以前よりもはるかに脂肪を燃やしやすい筋肉組織に生まれ変わるのだと、わたしは考えています。
痩せている人の脚(とくにひざ周りや足首など)を観察するとよく分かるのですが、痩せている人すべてに当てはまる共通点は、やはりなんといっても筋肉の緊張力の高さにあるのです。 それでいて筋肉自体はそれほど発達しているわけではないということも、また注目に値します。
もう1つは、ダンベルや筋力トレーニングなどの、筋肉そのものを鍛える力の入れ方です。これはいわゆる 「速筋を働かせる運動」 ですね。 これを行うと、脂肪を燃焼させることはもちろんできますが、同時に筋肉も必要以上に発達してしまい、筋肉隆々とした体つきになってしまいます。
K子さんは上記のような何か特別な運動をしていらっしゃるのでしょうか? もしそうでなかったのならK子さんにぜひもう一度、自分の脚が本当に特別な筋肉質の脚なのかどうか、確認していただきたいのです。 余分な脂肪が付いていないでしょうか? もし付いているのなら、ぜひ常態変換法を実践してみて下さい。 脚を細くすることはあるこそすれ、決して太くするようなことはないと思います。
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Q.1
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【一日中、ずーっと力を入れなければいけないのですか?】
1998年4月29日 C子さんより
はじめまして、とっても興味深くページを見させていただきました。
(中略)
それで少し質問なんですが、筋肉の使い方?で腕、脚編の所の文で「大事な事はいつ何時でも筋肉の緊張を解いてはならない」と書いてあるんですが、どういう意味ですか? 一日中、ずーっと力を入れなければいけないのですか? 体操的に「さあ今から筋肉に力を入れましょう」ではないんですか?
すみません、少し意味が分からないので説明を御願いします。
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A.
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その通りです。 「大事な事はいつ何時でも筋肉の緊張を解いてはならないこと」 とは、言葉どおり受け取ってもらって一向に差し支えありません。
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たとえば、C子さんが普段、緊張させていないと自分では思っている筋肉も、C子さんより太っている人からくらべれば、絶えずはるかに緊張している状態にあると言えるのです。
つまり、C子さんより太っている人が、今のC子さんのような体型になりたかったら、まさしく今のC子さんと同程度の筋肉の緊張を維持し、なおかつそれを絶えず続けていかなければならないのです。 なぜなら、C子さんはいつでもその緊張力を持続しているわけですから。
また、C子さんがより一層やせたいと考えているのであれば、上に述べたことがC子さん自身にも当てはまります。
「筋肉に力を入れる」 とか、あるいは 「筋肉を思いっきり緊張させる」 というと、なにか特別なことを連想されるかもしれません。 しかし、自分から見てはるかにやせている人にとっては、それがいわゆる 「普通の状態」 なのです。
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