自らの肉体を理想の体型へと近づけること、これは万人共通の願いです。 しかし、これらの方法はほんの一時的な効果はもたらすものの、それを行っていないときには、再び元の状態に戻ってしまうことが欠点でした。 こうしたことから、たいていの人の場合は、その努力が長続きせず、数々の失敗を繰り返したあげくに、「やはりこれは自分の体質が原因なのだから・・・」という結論に落ち着いてしまうのが、現状なのではなかったでしょうか。 こうした人々の悩みに答えるために、近年では、医学や遺伝子学など、科学的な側面からのダイエットの研究も盛んに行われているようです。 そして、それらの研究のなかには、たとえば太っている人と痩せている人の脂肪細胞の働きの違いや、筋肉組織の違い (注1) を明らかにするなどの成果をあげているものもあります。 しかし、こうしたことがいくら明らかにされようとも、では部分的に痩せるにはどうしたらよいのか、あるいは、太っている人と痩せている人のそのような細胞の働きの違いは、一体いかなる必然性をもって引き起こされるのか、といった疑問は、依然として残ることになります。
* 従来の食事制限や、運動などによるダイエット法は、一生続けていくには確かに無理があることは、みなさんが一番よく知っていると思います。 ここで、数々のダイエット法を実践し、幾多の失敗を重ねた末、最後にこの常態変換法にたどり着いたみなさんの中には、次の一つの大事な真理を忘れていたことに、はたと気づく方もいるはずです。 自分自身の肉体を改造するために、まず第一になされるべきことは、食事の改善でも、運動量の調節でもありません。
*ここでわたしは、人間の肉体形成において、家庭環境というものが非常に重要な役割を果たしていることを指摘しておかなければなりません。 それぞれの家庭には、それぞれ個有の雰囲気というものがあります。 これはどういうことかと言うと、痩せている人の家庭では、そこに住む人間にとって常に筋肉を緊張させずにはいられない、なにか特別な空気が存在するということであり、逆に、太っている人の家庭では、そこに住む人間にとって、常に筋肉の緊張力を緩ませずにはいられない何らかの空気が存在するということなのです。 これらの事実が意味するものは、その家族独特の習慣、あるいは心の動きなど、その家庭に存在するすべての要素が、そこに生きる人間の肉体を形成する上で決定的な役割を果たしているということなのです。 逆に言えば、そのような家庭環境の中で作られた自分自身の肉体を改造するということは、とりもなおさず、今までの自分というものを作り上げてきた過程そのものをすべて捨て去ることなのであり、今までの自分というものを完全に否定することにも等しい、ということなのです。 * 常態変換とは、単にその肉体を変えることでは決してありません。 それは本人の性格までも変えてしまうということを意味します。 理想の肉体を手に入れるためには、まず自分の理想とする人のまねをすることから始まります。 そしてさらに大事なことは、それを単なるまねごとで終わらせるのではなく、自分自身これまで本来の姿だと思っていたものに、とって代えることなのです。 そして願わくは、理想としていた人物を上回るような美しさを手に入れることです。 それを可能にするのは、単に 「自分がこうなりたい」 という願望をはるかに越えた、「自らが意欲したものになりきる」 という強い意志の力に他ならないのです。 自分がなぜこういう姿をしているのかは、自分自身が一番よく知っています。 このことを理解すれば、もはや肉体はあなた自身を偽ることはないでしょう。 |
最後に、
このホームページが、あなたの幸福の一助となることをお祈りいたします。
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